初めまして、東大コネクト講師の松川です。
私は学部4年生の時に東大のプログラムを使ってスウェーデン王立工科大学に交換留学をし、現在は大学院で経営学の研究をしています。(ちなみにスウェーデンは、誰でも英語がめちゃめちゃに上手な国なので、留学時はスウェーデン語を全く使わず英語のみで生活していました)
このコラムでは、海外に住んだり、塾に通ったりした経験が全くない状態で、中学で初めて英語に触れた私が、大学に入って交換留学できるようになるまでの勉強法について紹介していきます!
長文、単語、リスニングに分けて書いていくので、それぞれポイントをチェックしてみてください♪
①長文
→「この段落/文章全体は何を言いたいのか」の結論から探して読むべし!
長文問題でとにもかくにも大事なのは、筆者の伝えたい結論を最初に理解してあげることです。英語は日本語と比べてはっきりした表現が多く、特に受験英語で出てくる問題は結論がちゃんと書かれていることが多いので、細かい部分を読み進める前に、まずは結論を探してみましょう。
結論を見つけることができたら、次に全体をざっくり読んで話の流れを掴みましょう。ここで意識したいのは、各段落が前後どのようにつながり、最終的にはどのように結論を支えているのかという点です。
【例】
第一段落では、「今までスマホは健康に悪いと言われてきた」という話で始まっている
→第二段落では、「ポケモンGOのように健康に役立つスマホの使い方もある」と紹介されている
(第一段落と第二段落では、反対の話が書かれている!第一段落の話は第二段落を読んだ時のビックリ度が上がるように、あえて入れていたんだ!と気づく)
→第三段落では、「スマホが本当に健康に悪い影響を与えるかどうかは、使い方次第だ」と結論で述べられている
(第二段落は第三段落の結論を支えるために入れていたんだ!と気づく)
②単語
→丸暗記しようとせず、語源から覚えて単語同士のつながりを感じるべし!
単語の勉強は一見、単純作業のようで苦痛に思われがちです。しかし、そんな単語の暗記を楽しくする秘訣は、語源に分解していくことです!
【例】
“indispensable”という単語。意味は「絶対必要な、欠くことのできない」なんですが、とにかく長いし丸暗記するには辛いですよね…
そんな時、いくつかの語源を知っているとこんな風に分解できちゃいます。
しかも、これだけでは終わりません!語源に加えて、そこから派生した言葉を知っていると頭の中にパッとこんなイメージが浮かんできます。
このようにバラバラに単語の意味を丸暗記するのではなく、他とのつながりも含めて覚えると、一気に記憶に残りやすくなるんです。新出の単語が出てきた際は、同じ語源を使った他の単語も自然と復習することになるので、一石二鳥ですよね!また、全然知らない単語に出会った時も、語源に分解してみたらなんとなく意味が分かった、なんてことも多々あります。
③リスニング
→近道は存在しない。とにかく地道に毎日聴きまくり、喋りまくるべし!
これまではややテクニック的なことをお話してきましたが、リスニングはとにかく練習量が物を言います。「学問に王道なし」とはまさにこのことです。
さらに、リスニングの上達のためには、ただ聴くだけでなく音読することも大事です。ネイティブの発音・イントネーションを全てそっくり真似して口に出してみることで、自然と英語耳が鍛えられます。
ただし、毎日つまらない題材を聴き続けるのは辛いので、自分の興味関心に沿った楽しい教材を選んでみましょう。私は、中学時代は毎日NHKラジオの基礎英語とリトル・チャロ(子犬がひたすら冒険する話)を聴いていました。また、高校に入ってからは海外ドラマと洋楽にハマって、常に英語を垂れ流して聴いている状態でした。時々TEDというトークショーも視聴して、来たる大学生活を楽しみにしていましたね。
以下に、オススメの教材のリンクを貼っておきます。
【小・中学生】リトル・チャロ(子犬のチャロが仲間たちと繰り広げる物語を楽しむうちに、自然と英語が身につくプログラム。とにかくチャロが可愛いです)
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/charo/
【中・高校生】TED Talks(学者やビジネスマンなどが、自分の専門分野について一般の人にでも分かるように噛み砕いてトークを行う番組。世の中はこんなに未知の事柄で溢れているのだと、ワクワクします)
https://www.ted.com/talks?language=ja
以上、いくつか英語の勉強法を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
もちろん、私の勉強法は誰にとってもベストなものとは限らないので、「ふーん、こんなやり方もあるんだ」くらいに思って試してみてもらえると嬉しいです!
みなさんが楽しんで英語の勉強に取り組めることを願っています(^^)